あなたを悩ませるO脚。
その原因は、色々考えられます。
歩き方・立ち方・生活環境・遺伝(日本人にはO脚が多いと言われています)股関節等の骨の異常などがあり得ます。
あなたが、なぜO脚なのか?
それは、実際に見たり、動かしたり、場合によってはレントゲンを撮ったり、検査をしてみないとわかりません。
しかし、多くのO脚の人はいくつかのパターンに分けることができます。
ここで、代表的なものを紹介していきたいと思います。
目次
3パターンに分かれるO脚の原因とは
筋力不足によるO脚
このパターンのO脚は女性に多いです。
どこの筋力不足なのか?それは「内転筋」と呼ばれる、太ももの内側にある筋肉です。
この筋肉は、股関節を閉じる動きをしてくれます。椅子に座った時に、両ひざをくっつけてそのままキープしてみてください。「内転筋」の筋力が低下していると、少し内ももが辛くなると思います。
また内転筋(太ももの内側の筋肉)は、外転筋(外側の筋肉)と協力して、骨盤を支える働きがあります。内転筋の力が低下していると、骨盤が歪み正しい姿勢を保つことができなくなっていきます。
高いヒールを履く方や脚を組む癖のある方も同様に、骨盤が歪んでしまいます。
人は自然と、外側の筋肉が使いやすくなってしまいます。そして、体を支えるために大切な、骨盤・股関節を筋力低下によって、綺麗に支えられなくなりO脚になっていきます。
このパターンのO脚の方は、もちろん筋力は低下していますが、靱帯や関節は柔らかいことが多いです。
まずは、必要な筋力をつけること。正しい膝の位置や使い方を身体に覚えこませることで、改善する事ができます。
長期間によりがに股で歩いている、姿勢の悪さによるO脚
ガニ股歩く癖がついているのは、男性に多いです。
脚を外に向けて歩くことで、太ももとふくらはぎの外側の筋肉をよく使ってしまうことになります。
最初に紹介した筋力不足によるO脚と似ている感じがしますが、こちらの場合、
膝の関節や、インナーマッスルと言われる奥の筋肉、靱帯等が固くなってしまっているのが原因です。
改善するには、特に時間がかかります。
まずは、ひざのまわりや股関節に関係する筋肉を動かし、脚の関節を柔らかく保つ事が大切になります。
生まれつきによるO脚
元々、人間は2歳頃まではO脚なんです。
その後成長とともに、自然にまっすぐなっていきます。
しかし、生まれつき、膝関節や股関節が変形してしまう病気があります。また、くる病(内分泌疾患)等生まれた後に発症する病気でO脚になる事もあります。
この場合、自分の努力・生活習慣の見直しでのO脚改善は難しいです。
しかし、放っておいて良いわけではありません。固まってしまった関節を使い続ける事で、他の別の場所に負担が掛かり、次はそこが痛む原因になってしまいます。
大切なのは、脚全体の筋肉をしっかりと柔らかくするようにして、関節を少しでも使いやすくしておくことです。
場合によっては、動かさない方がいいこともあります。良かれと思って何かする事で、今までのバランスが崩れ、痛みの原因になってしまう事があります。
自己判断はせず、専門の病院等で診てもらいましょう。
まとめ
年齢が若いとO脚は、見た目・スタイルの面でコンプレックスになります。身長を少しでも高くしたいと、悩む方もいらっしゃいます。
しかし、年齢を重ねるごとに筋力は低下し、O脚はどんどんひどくなっていき痛みが出る場合も少なくないです。
症状がひどい場合、ひざや股関節を手術で人工関節にする事もあります。将来のことを考えると、元気な生活を続けていくためにも、O脚は改善させて損は無いと思います。